【git】WordPressのテーマをgitで管理するメリット

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そもそもWordPressのテーマをgitで管理すると、何がうれしいの?

Git使うと便利だよ、という話はよく目にするところですが、WordPressの運営に利用するにあたって、具体的にどういうメリットがあるのか、以下に簡単にまとめておきたいと思います。ひとことで書きますと、

バージョン違いのファイルが不要になり、デグレや操作ミスを予防できます

「これからこのファイル更新しないといけないけど、いま時点の状態を保存しておきたいなー」といった場合、多くの方は「ファイル名_日付」といったファイルを作成されるのではないでしょうか。例えば「style.css」というファイルを更新する際に、

  • _style.css
  • style.css_2014-08-17
  • style.css_2014-08-17_2
  • style.css_bk
  • style.css_bk_コピー

といった、「style.css」のバージョン違いのファイルを作成してフォルダに残しておくことがあるかもしれません。こうしたファイルの存在は、デグレや操作ミスによるデプロイミスを誘発させるものです。

そこで、バージョン管理システムのgitです。gitは、ソースコードの変更部分だけを、隠しフォルダに保管することで一つのファイルに対して複数のバージョンの情報を記録できます。よって、前述のバージョン違いのファイルすべてが不要になり、デグレやファイル操作ミスの削減につながるのです。

誰がいつ、どこにどういった変更を行ったかが記録されるので、共同作業の際に便利です

また、いつ誰が、どういった変更を行ったのかをソースコード単位で記録してくれるので、共同作業を行う際にも有用です。もちろん他の人が行ったコミットを共有すれば、他人の作業の途中時点にコードを戻すことも可能です。GitHubやCodeBreakなどのホスティングサービスを利用すれば、クラウドでコードをバックアップ、共有することも可能です。

デプロイ(サーバーへのアップ)の手間が格段に減ります

ローカルでテーマを管理されている方は、

  • 「いちいち更新したファイルをFTPでアップするのは面倒だなあ」
  • 「アップするファイルを間違えてバグらせてしまった」

といった経験をお持ちではないでしょうか。gitでソースを管理し、適切な設定を行えば、コマンド一行でデプロイできるようになるので、そうした手間やミスもなくなります。もちろんデプロイに失敗した際のロールバックもコマンド一行で可能です。

さて、それでは、こうした便利な機能があるgitを、既存のWordPressサイトのテーマに実装する方法を、いくつかの記事にわたってご説明いたします。まずは、サーバーにgitをインストールするまでの手順です。