最近、ブラック体質が問題視されている一部の飲食会社を見て思うことがありました。
経営者が、労働者の厚意に甘えて、がしがしサービス残業をさせるのはいかんよなあ、と思うのです。といいますのも、まともな雇用が増えた時に他の雇用に人材が流出し、淘汰されてしまうからです。
素晴らしい事業をやるからこそ
素晴らしい事業を行っていればこそ、事業継続に失敗した時、世の中にとって損失になってしまいます。より良い事業をやるからこそ、お客さまだけでなく、身内を大切にする。これこそ世の中に大きな価値を出すために必須であると思うのです。
そういえば昔、友人にある鍼灸師の話を聞いた事があります。その鍼灸師が言うには、「人に施すものこそ、まず第一に幸せでなければならない」ということでした。
自己犠牲は、時に人を不幸にする
その鍼灸師の話は、
医者の不養生というように、人に求められる人間は、自分のことを後回しにしがちである。結果、自分の体調を崩し、医療行為ができなくなってしまう。結果、人の求めに応じられなくなり、皆が不幸になってしまう。よって、「皆の幸せを願うからこそ、自分を犠牲にしてはならない」
・・・という教えなのだと、私は解釈しました。
同じく、事業のお客さまを思うからこそ、従業員、労働者を大事にしないといけないな、と改めて思うのでした。
ここまで書いて何ですが、こうした話を「3方良し」の一言に凝縮した昔の人ってのは本当に立派だなあと思います。